珈琲豆知識(珈琲ができるまで編その3-産地1)
コーヒーの栽培はコーヒーベルトと呼ばれる南緯25度北緯25度の熱帯域約70ヵ国で栽培されています。
コーヒー豆の生産量ランキングでは1位ブラジル、2位ベトナム、3位コロンビア、4位インドネシア、5位エチオピアと言われています。
しかし、高品位とされるアラビカ種の生産量で見ると1位ブラジル、2位コロンビア、3位ホンジュラス、4位エチオピア、5位ペルーとなります。
生産量トータルで上位のベトナムとインドネシアはロブスタ種を主に栽培していますのでアラビカ種のランキングでは姿を消してしまいます。同じコーヒーでもロブスタ種とアラビカ種とでは適した栽培環境が異なるからです。
そして、以前にアラビカ種を栽培していた地域でも、さび病の大流行でアラビカ種から耐病性に優れたロブスタ種に積極的に転作を行った地域もあると聞きます。
アラビカ種のランキングでホンジュラスやペルーがランクインしますが、他にもメキシコやグアテマラ、ニカラグアといった国々がtop10に入ります。これらの国々は栽培地の標高が高くアラビカ種の栽培環境に適した国々と言えます。
では、栽培環境が適しているとはどういう環境でしょうか。コーヒーの木は育てるのが非常に難しく以下の4つの条件を満たした環境でないと、うまく成長してくれません。
降雨量
コーヒーの木の生育に必要な降雨量は年間1800mm〜2500mm。特別多くも少なくもない降雨量ですが、大事なのはその時期で成長期に雨が多く降り、収穫期には乾燥している必要があります。つまり雨季と乾季がある地域である必要があります。
日射量
コーヒーの木は日光を好む植物であるにもかかわらず、日当たりが強すぎると元気がなくなってしまいます。そのためコーヒーの産地では、シェイドツリーと呼ばれる少し背の高い木をすぐ脇に植えて、日差しを和らげて栽培するのが一般的です。
但し、ブラジルのように大規模農業を展開する産地においては、成長を促すためシェイドツリーは植えず日差しを当てる栽培方法をとる所もあります。
気温
コーヒーの木の生育に適しているのは、年平均20℃ほどの地域です。そして、コーヒーは昼夜の寒暖差が大きいほど旨味が増すとされています。そのため1500m以上の地帯で取れるコーヒーが高品位と言われる理由はここにあります。
但し、コーヒーの木はとっても寒さに弱いので、標高が高すぎて霜がおりるようなところでは逆に育ちにくいとされていますので1500mから2000m位までの標高が目安となります。
土質
土質は肥沃で水はけが良いことが大事でかつ少し酸性の土壌の方が、コーヒーの木の生育には良いようです。そのため有機質に富んだ 火山質土壌が適していると言われてるのでかつて火山帯だった所に栽培地域が多い理由にもなっています。
同じ品種のコーヒーの豆でも感じる個性の違いはこのような環境の違いに由来します。