珈琲豆知識(抽出編その14-珈琲の保管)
「珈琲豆はいつまでおいしく飲めますか?」
その答えは簡単ではありません。先ずは珈琲は生鮮食品であり、劣化することをご理解ください。そして、劣化の進度は保管環境に大きく左右されるからです。
先ずは保管についてご説明します。珈琲にとって好ましくない環境は酸素と水分、紫外線です。
・密閉容器で!
密閉容器の目的は二つあります。空気と遮断して酸素に触れることを避けたいのと湿気の影響を防ぐためです。購入時の包装でチャック付きでガス抜きのバルブ付き包装。もしくは密閉性が確保された専用のキャニスターに入れることをおすすめします。
・常温での保管をお勧めします。
珈琲豆は低温であれば劣化の進度は抑えられます。そのため冷蔵庫もしくは冷凍庫に入れる方もいらっしゃいますが、考慮しなければならないことがいくつかあります。
焙煎直後の豆は味が整う(エージング)時間を必要とします。焙煎直後に購入した場合は、少なくとも焙煎日から3、4日から1週間はは常温で保管してからにすると良いと思います。
1ヶ月を超える保存期間が想定される場合は、冷凍庫は有効な方法と考えます。しかし、出し入れを繰り返すような場合は寒暖差で湿気を帯び易くなることが考えられますのでお勧めできません。
また、冷蔵庫は湿度が高いため密閉が十分なされていないと湿気で劣化を早めることになりかねないのと、他の食品の臭いを吸着する可能性があるので避けるべきと考えます。
・陽のあたらない容器に!
紫外線は劣化を早めます。もし、コーヒー用のキャニスターで保管するのであれば紫外線の影響のない材質の物を選ぶと良いと思います。
・出来れば豆の状態で!
以前にもご紹介した様に豆と粉では酸素と触れる表面積は格段に違いますので劣化の進度も違ってくる訳です。
珈琲の賞味期限についても諸説ありますが、経験上やはり焙煎後1ヶ月ではないかなと思います。但し、先に説明した保管環境を守っていただいての話です。
珈琲の楽しみは味わいと共に香りです。味わいは1ヶ月を経過しても維持されていることが多いですが、香りに関しては1ヶ月は厳しい。焙煎度や精製方法により違いがありますが、やはり賞味期限は1ヶ月と考えた方が良いと思います。
そして、一番良いのは焙煎日を明確に記載された新鮮な豆をこまめに購入することが、おいしい珈琲を飲む秘訣ではないでしょうか。